ある言語学者の
ことば

一冊のよく知られた言語学書に、注目すべき記述が
紹介されています。

「いかなる言語も、文法なしには習得するすることができない。ほかのどんなことばもどんな言語も文法によって教えられるのだから、英語という言語もそのように教えられてはならぬ理由など何もない。模倣は、たとえ20年やっても何も役に立たない。知り合いに、英会話の練習をもっと長期にわたってやっている外国人がいるが、とても話すレベルにまで到達していない。文法による学習をしていないのがその最大の理由である。」  by ジョウゼフ・エイカン (Joseph Aickin)

出典:大修館書店『現代言語学20章----ことばの科学----』ジョージ・ユール著 今井邦彦・中島平三訳 16章「第2言語の習得」冒頭言

ジョウゼフ・エイカンは、実は言語学の世界でも、それほどよく知られた人物ではありません。
存在する資料があまり多くはありません。

が、私は、この言語学者の言葉に強く共感を覚えます。

昨今、英会話教室やスクールが、ちまたに溢れています。

そして、それなりに成果をあげる人々もいる反面、なかなか思うように結果が出せないまま時が過ぎ去ってしまう人も。

結局、なんとなく足が遠のいてしまったという人たちも少なくないのではないでしょうか。
海外へ行った人たちでさえも。

もちろん、夢破れても、ある程度の会話力を身につけることは可能ですが「ある程度」です。

会話は文脈やコロケーションで学ぼう!



なぜ?
もうお解りですね。

ジョウゼフ・エイカンが言うように、机の上での地道な勉強・他人が知らない隠れた努力が不足していたのです。

特に、文法学習、読み書きの訓練が足りません。

やがて、会話力は「伸び悩み」という高く大きな壁に突き当たることになります。

だからラッセル・スクウェアでは

<学校英語編>机の上で読み書き文法を学びます。
<応用会話編>身につけた基礎力を土台に
学校で教わらない生きた会話を

これが
本教室の
"2ステップ学習法"

Work hard at the desk !

Then, you will start speaking English.

" Collocation "
それなに?

このサイトでもよく使われる「コロケーション」という言葉の意味をご存知でしょうか?
英語では "collocation" と綴ります。

解りやすいように日本語と英語のコロケーションをひとつご紹介しましょう。

ある留学生が「辞書」という単語を覚えたとしましょう。しかし、彼が「この単語の意味が解らないから、辞書を読みましょう。」と言ったら、不自然です。

「辞書」は「読む」と併せては使わないのが一般的です。正しくは「辞書+を+引く」という組み合わせですね。

英語でも同じで "read a dictionary" とは普通は言いません。
ただ、「読書として辞書を読む」ことはあるかも知れませんが、「辞書を引く」とか「辞書で、ある単語を調べる」場合は、"consult a dictionary" とか "look up a word in a dictionary" と表現します。

このように「辞書で単語を調べる」とか「辞書を引く」などの語の組み合せ、 "consult a word in a dictionary" や "look up a dictionary" をコロケーションと呼びます。
単語をたくさん覚えても、このような組み合わせの知識がなければ、宝の持ち腐れとなります。

だから、コトバの学習には、このコロケーションがとても大切です。
英語を話すときも聞くときも同じです。