コロナ禍に日本全国が感染した和製英語
コロナは過ぎ去ろうとしているのでしょうか。いちどは閑散とした京都の街もふたたび外国の人びとのみならず、日本人観光客で溢れ、英語やいろいろな言葉が聞かれひと安心です。
私が安心していることがもうひとつ。
それは国を挙げてのあるキャンペーンの呼称が聞かれなくなったことです。
日本政府が推奨した "Go to キャンペーン" のひとつ "Go to トラベル" です。
メディアも盛んにこの言葉を使いました。
「コロナと共に去りぬ」で、この変な英語もようやく聞かれなくなりました。
英語の "travel" には、「旅行に行く/する」という動詞と「旅行」という名詞がありますので、命令形に近い「旅行して!」なら、簡単に ”Travel !" の動詞1単語でも良いし、"Go traveling !" もだいじょうぶです。
もっとも普通に使われるのは "Go on a trip." で、昨今、"travel" という単語自体があまり使われなくなっているようです。
"Go to travel" は、「英語人」たちに理解はしてもらえるとは思います。
が、彼らの辞書と日常には存在しない表現です。
話はそれますが、「英語人」とは、私の子どもたちがロンドン時代に発明したコトバで、どうやら、国籍や民族には関係なく、英語のネイティヴ・スピーカーズのことだったようです。言い得て妙なので、私も公然と使うようになりました。
英語にこころえがある多くの日本の人びとも、私と同じように、この "Go to travel." が早く使われなくなるように、コロナの「終息」を願っていたと聞きます。
ちなみに、現在はコロナが「収束」している状態で、まだ「終息」には至っていないのだそうです。
日本語にも気配りが必要ですね。
" Go to travel. " って?